http://text-revolutions.com/event/archives/6928
8月27日(日)の尼崎文学だらけに参加してまいりましたー!
ということで、以下感想などです。長いですよ。
【イベント前】
今回は新刊原稿も早くにできあがり(ゆうて入稿締切2日前)、直前期は割と余裕をもって構えていました。
いつもは原稿! 宣伝! 眠い! でメンタルギリギリなのですが、あまぶんは宣伝についても公式企画が手厚くて、とてもありがたかったです。
公式推薦文・ポストカード・朗読音源、と知ってもらえるチャンス、興味をもっていただけるチャンスが多いのが良かったですね。
私自身も、そういうところから皆さんの本の情報を得ることができたので、読む側としてもうれしい企画でした。
大抵直前には燃え尽きてて宣伝ができないのですが、あまぶんはそれでも大丈夫だろうという謎の安心感がありました。
(実際前日の宣伝忘れてた……)
↓お品書きはこんな。夏らしくシンプル爽やかを目指しました。
【会場まで】
JRで大阪まで行って乗り換え。
去年遊びに行ったときはJR尼崎から30分歩いたのですが、今回はバスを使いました。
(阪神尼崎行き、総合文化センター前で下車)
迷わなかった!よかったね!
【ブース設営】
あまぶんは、前日からのブース設営可。さらに当日の設営時間も2時間確保されていて、のんびりできるのがありがたいポイントでした。
しかーし! 私は開始15分前に到着したので、わりと必死。
何かあったわけではなく、単なる遅刻野郎です。おうちでだらけてたの……
「あいつ……来ないぞ……?」と何人かの方にはご心配をおかけして申し訳ない。
↓15分でなんとか形にしたブースはこちら。
【開場後】
会場内は全体的に静かですごく居心地がよかったです。
どなたか言ってらしたけど、図書館みたいな感じ。
ザワザワと人ごみでしんどくなることもなく、一日過ごせました。
会場はそんなに広くないので、ぶらっと周回できて良かったです。
謎多きだらけブースを見て回るだけでも楽しめました。
沢山の人にお会いできたのが嬉しかったです。
テキレボぶりの皆さんから、直接話すのは初めての方までありがとうございました。
アンソロ原稿がまだ書けていないとさおかに励ましの言葉をありがとうございます……ありがとうございます……
特にお話できたわけではないですが、名札を見て「この人タイムラインでよく見る人だ」というのも何回かありました。
名札、ほんとありがたいです。
これは私の気のせいかも知れないんですけど、この界隈メガネ率高くないですか……? 私もだけど。
顔覚えるときの第一判断基準がメガネなので、皆さんぜひ名札を……
【うそあま】
『おとといあさって』さんのゲーム、『嘘の尼崎を出て行く』に参加しました。
ペンギン族のとおさかは好きな固有名詞に「かがわ」を選び、「シーラカンス」を助けたふりをし、当てずっぽうで「かりんとう」と口にして、「逃避の門」にたどり着きました。
最終試練:制限時間内にキーワードを使って90字以内の文章を書こう!
私これ、最初勘違いしてて「逃避」がキーワードだと思い込んで、それで一本書いたんですよね。実際は「かがわ」「シーラカンス」「かりんとう」を使用しなければいけなかったので、残り時間で再チャレンジ。何とか……脱出成功しました……!
【朗読会と打ち上げ】
詩に触れることがあまりないので、耳で聴くにも新鮮でした。
声に出したときにリズムが自然で、聞いていて気持ちいいんですよ。
詩を書く人はそこも考えていらっしゃるのかなあ。
打ち上げも楽しかったです。
とにもかくにも人ごみとザワザワが苦手なので、スペース広めで穏やかな雰囲気が本当に良かった。
お喋りとお料理でお腹いっぱいになりました。
讃岐うどんについて意気投合した方がいたのですが、あれはどなただったのかしら?
【頒布状況】
頒布冊数・頒布額ともに、テキレボ5と並ぶぐらい。つまり非常によろしかった。あとで数えて二度見した……
新刊も出ましたし、一押し本「嘘つきの再会は夜の檻で」に興味を持ってくださった方もいて。
公式企画や推薦文をお寄せくださったみなさんの力が、かなり大きかったように思います。
以上。
尼崎文学だらけは、主催者さまの対応もすごく丁寧で、連絡が密で安心できました。
次回があればぜひとも参加したいです。
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お知らせ
〇次の直参イベントは、9月18日の文学フリマ大阪です。
その後は関西コミティア51(仕事の予定次第)、テキレボ6と続きます。
〇新刊のBOOTH通販始めました。
https://sleeping-tosaoca.booth.pm/
たびたび議論の対象になっている、「かけ算の順序問題」について、私が日頃思っていることを書きます。
前提として、私は算数数学の研究者というわけではなく、今から言うことはとりとめのない素人考えの一部に過ぎません。ですから、専門的な話や役に立つことが言えるわけではありません。ご了承ください。
はじめに、立場を明確にしておきますね。
私は「小学校の文章題において『かけ算の順序』を重視して教えること」に賛成です。
まずは、今から扱う「かけ算の順序問題」とは何かを確認します。
「かけ算の順序問題」とは、算数の文章題で式をたてるときに、かけられる数とかける数を入れ替えて書くのは間違いか、というものです。かけ算の順序を重視することに賛成する人と反対する人が、日夜意見をぶつけ合っているわけです。
これだけではわかりづらいので、以下の例題2つを使って考えます。
(例題1)りんごが1皿に3こずつのっています。皿は4まいあります。りんごは全部で何こあるでしょう。
(例題2)皿が4まいあります。それぞれにりんごが3こずつのっています。りんごは全部で何こあるでしょう。
2つの問題を読んで、りんごとお皿を想像してみてください。おそらく最後には、同じ図が浮かんだと思います。(下図は○をりんごとします)
○○○ ○○○ ○○○ ○○○
イメージできたところで式を立ててみます。
(1の式)3×4=12
(2の式)3×4=12
ここで疑問に思った人がいるかもしれません。(2の式)は4×3じゃないの?
それに対して、『4×3では駄目だ』というのが「かけ算の順序重視」賛成派で、『4×3でもよい』というのが反対派です。
つまり私は、『4×3では駄目だ』と主張しているわけです。
そもそも「かけ算の順序問題」の議論には、すれ違いがあると思うのです。すれ違いが起こった原因はいくつもあります。
一つ目の原因は、「かけ算の順序を重視」は「かけ算の交換法則の軽視」であるという誤解です。
かけ算の順序を重視している側は、決して『3×4≠4×3』と言っているわけではありません。主張に関係なく『3×4=4×3』であり、これは覆りません。
つまり、かけ算の順序を重視する教育は、数学の原理を無視しているわけではないのです。
二つ目の原因は、教師への誤解です。
かけ算の順序問題でしばしば引き合いに出されるのは、それを教える側の理解度です。テストの模範解答と全く同じではない、という理由で機械的にバツをつけているのではと疑われることが少なくありません。
しかし、これは違います。
児童の解答が模範解答と違っていたとき、教師が次に考えるのは『この児童はどこまで理解できているのか』です。
(例題2)に対して4×3の式をたてた児童は、問題の意味が理解できていないことが多いのです。勿論、『皿に一個ずつりんごを配る施行を3回繰り返す』という意味でこの式をたてた児童もいるでしょう。『3×4=4×3』だから4×3と書く児童もいると思います。式からその意図を探ることはできません。
例えば、図を書かせてみれば理解度がはかれます。りんごを1皿に4つ乗せる、そもそも図が書けない児童だっています。
かけ算の問題が解ける児童には、2パターンあります。問題を読んで状況を正しくイメージできる児童と、問題に出てきた数字を機械的に式に当てはめている児童です。
教師は、4×3の式から、後者の可能性を考慮しているのです。
(勿論、何事にも例外はありますので、教師の無知で嫌な思いをしたという方の経験談を否定するわけではありません。)
三つ目の原因は、この議論をしている我々が、かけ算ができる大人であるという点です。
この議論をしている人の中に、かけ算を使った問題が解けないという人はおそらくいないでしょう。最低でも義務教育で学ぶかけ算については理解できているはずです。xyを用いる抽象的な問題も解ける人からすれば、かけ算の順序に意味があるなんてナンセンスだと感じても仕方ありません。
しかし、「かけ算の順序問題」は小学校教育についての話です。かけ算をはじめて習う子どもと、義務教育を終えた大人では話が変わってきます。
大人から見るかけ算は、かけ算以外の何ものでもありません。しかし、小学生がはじめて習うかけ算は、たし算の延長にあります。例題で考えると、りんごが3こと3こと3こと3こなので、3+3+3+3。これを3×4と表記する、かけ算はここからはじまります。
次に、(1つ分の数)×(いくつ分)と考えます。
1皿分のりんごは3こで、それが4皿分なので、3×4。
そして、(いくつ分)を(何倍)ということを学びます。ここでようやく、分離量だけでなく、連続量をもとめるときにも、かけ算を使えるようになり、かけ算は、(1つ分の数)×(何倍)と変化します。 こうした過程を経て、子どもたちにとってのかけ算は『たし算の延長』から徐々に『かけ算』になっていきます。
『○○の何倍をもとめるから、かけ算を使う』と考えれば、やはり例題の式は、3×4になるはずです。3この4倍だから3×4。4倍の3ことは言わないでしょうから。
以上、「かけ算の順序問題」が起こる3つの原因を挙げましたが、やはり私は「かけ算の順序重視」は間違いであるとは思えません。
小学校では、どんな場面でかけ算を使うのか判断する力をこれから育てなくてはなりません。できるだけ混乱がないように、理解しやすいように、と考えれば、子どもたちにとってかけ算の順序は必要なものだと思えるのです。
蛇足ですが、義務教育を終えた大人は、好きにすればいいと思います。何なら、かけ算だけでなく、求差の引き算の順序を無視したって。
結局は、発達段階に応じた学びやすさの問題なのですから、最低限の数学を知っている我々には必要ないのです。
○次の直参は、8月末のあまぶんです。
(準備編)
・直接参加する予定だったので、迷わず申し込み。したけど、
・テキレボアンソロは、今回割と早く出せた気がする。
・今回、準備会さんがおおまかなタイムスケジュールを提示してくださったので、2月末までにはwebカタログを整えなきゃ、という心構えができてよかった。
・今回はバリバリ企画に参加してやるぜ!と思っていたのですが、結局2つにとどまりました。
・代行数のメールが届いたので、代行分はあらかじめ小さい箱に分けておきました。これ、当日にすごく楽だった。
・宅配搬入がギリギリセーフでした。コンビニの集荷が終わってたから営業所まで担いでいった。もう少し余裕を(ry
・参加案内には、蛍光ペンでラインを引いていきました。当日に役に立った。
(当日編)
・8時半ぐらいに会場に着いたので、設営から参加。
・会場設営が早めに終わったので、そこから自ブースの設営に。
・代行も11時前に持って行きました。シールのことも覚えてたので、特に慌てることなく。
・開場の合図が分かりにくかった。もう始まったかな?どうかな?としばらく様子見。
・開始早々不在でご迷惑をおかけしました。
・F-09 眠る樹海堂に遊びにきてくださった皆さん、ありがとうございました。
・ほぼほぼTwitterでしか知らない人たちなわけですが、その所為か話してる間アイコンが浮かぶ。
(終了後編)
・荷物は減らなかった。
・頒布数について。詳しい部数は伏せますが、テキレボんドリームはあったのだ。とだけ。
・無配はむっちゃ配りました。ポスカは代行分除いても、70枚ぐらい出ました。
・打ち上げにも参加しました。名札はつけておくべきだと心に刻んだ。
以上
とりとめなく箇条書きにしてみましたが、ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
(おまけの観光編)
・昼ご飯。上野でロティサリーチキンを食べた。
・国立科学博物館、死ぬほど混んでいた。