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2024/04/27 04:24 |
2018年まとめ

どうもお世話になっております。
土佐岡マキと申します。

普段はミステリ・ファンタジー・現代あたりのジャンルを
ちょっとずつかじっている物書きです。
腹黒い登場人物があれやこれやする系の話が多めです。

同人活動は3年目。関西圏のイベントを中心に参加しています。
Text-Revolutions は東京まで行って直接参加しています。


今年もあと30分で終わるということで、ようやく総括記事を書き始めました。
このギリギリに始めて遅刻投稿するあたりが私らしさです。
だめなやつのにおいがする。

それなりに長いのでご注意を。
下の方で頒布数の話もあります。



【書いたもの 】
文字数はエクセルにまとめていたものを貼り付けます。


 

今年は仕事の内容が変わったので、あまり書けないかと思っていたのですが、まあ及第点かなあと。
一昨年(10万字)や去年(14万字)に比べたら減ったけれども、平日がハードすぎて休日ぐったりしているせいですね多分。
4月、7月、12月、(たぶん3月も)忙しすぎて、何もできないです。
晩ご飯食べずに寝ちゃうもん。そりゃあ無理だ。




【出した本、提出作品について】
(読んだ人にしか通じない話もあるかもしれませんがお構いなしです。ネタバレはおそらくない)


●夜とかんざし(1月文学フリマ京都 新刊)
web版(https://kakuyomu.jp/works/1177354054884820145

手段を選ばず結婚に漕ぎつけたものの、うまくいった理由が分からん、という話。

以前書いた話に続きを足して一冊にしました。
ベースになった「はかりごと」は、2016年のテキレボ4のアンソロジーに提出した作品です。

男女が恋愛だけじゃなくちょっと駆け引きめいたやりとりをする距離感が好きなので、結構お気に入りです。明も千歳もしたたかで、同類だから惹かれる部分もあると思うんですよね。
夫婦よりは相棒枠ぐらいの気持ちで書き始めたのですが、結果的に糖分過多です。なぜだ。
「かくしごと」に砂糖をぶち込みすぎましたかね。
あとは関西弁が難しかったです。似非ですよ。

 


●泡沫の墓標(テキレボ7 Webアンソロ「海」提出作品)
テキレボアンソロ(https://text-revolutions.com/event/archives/7924

孤島で相続についての話し合いに同席することになった探偵たちの話。

去年出した本「50:50」から探偵たちを連れてきての短編。販促用。
ミステリっぽい雰囲気は出せてたような気がします。孤島に探偵だからね。

伏線まわりにも破綻はないはずですが、法律関係でつっこまれてしんどかった思い出。
よく分からんものには、よく分からん状態のままで手を出してはいけないという教訓を得た。


●あなたと見上げる星空は(7月テキレボ7 新刊)
何故だか生えた横長本。
横長本を推すヤギさんがTLでちらちらと目に入ったからかもしれない。

普段と違う形状にするということで、中身は300字SSの詰め合わせ。
短編・掌編集は全体を通してテーマがあるほうが好みなので、夜空や星を題材にしました。
可愛い話もしっとりした話も、それなりにバランスよく入ったのではないかと思います。



●かみさまの森(7月テキレボ7 新刊)
都会から来た少年が、とある村の『神隠し』に近づく話

じわじわと関連の短編・掌編を書き溜めて、密かに本にしたいなあと目論んでいました。
『神隠し』という言葉自体が魅力的なので、夏の山のひやりとした雰囲気が漂う話にしたかったのです。
村の子どもである聖と綾のやり取りが楽しかったです。幼馴染男女すき。
あと、村の子に雑にからかわれる都会の少年みたいなのも書きたかった。

たいていの物語では、主人公は何かと出会って成長なり変化なりするもんだと思うんですが、今作の拓海はぶれなさそうだったので、ああいう感じになりました。
聖にしても綾にしても、変わらずにいるのは意志がなければ難しいことです。

ひょっとして方言男子が性癖なのでは疑惑が浮上。



●灰色のレイニー(駆け引きアンソロジー「ステルメイト」提出作品)
告知サイト(http://indigo.mints.ne.jp/stalemate/

絵画泥棒と元贋作師が自分の生き方を賭けて勝負する話

ありがたくもお声かけいただいて、駆け引きアンソロジーに参加させていただきました。
非恋愛・未恋愛の男女の駆け引きということで、いつも通り好き勝手やりました。

よく考えるとこれも幼馴染男女もの。
ハルは雨を、雨はハルを昔からよく知っていて、お互いにそこにつけこむ腹の探り合いでした。
駆け引きを書くとき、やられっぱなしにはしないのがマイルールなので、勝負の結果にこだわりすぎず、あっさりとした結末に。
絵のことにしても、家族のことにしても、雨は結構ハルに対してコンプレックスがあるんじゃないかなあと思いました。痛めつけたい、困らせたい、みたいな屈折がある気がする。
この二人はまだ不安定で決着がついていないので、過去と未来も含めて続きを書くと思います。



●或る魔人の話(11月文フリ東京 新刊)
web版(https://kakuyomu.jp/works/1177354054887543224

魔人と少女が二人暮らしすることになった話

当初予定にはなかったのに、なぜか生えた新刊。多分3日ぐらいで書いた。
元々300字で書いた話から派生。

お兄さんと幼女の組み合わせが好きなので、二人のずれたやりとりがお気に入りです。
『契約を司る魔人』は謙虚というか真面目というか「ささやかなことしかできない」みたいなことを言いますが、彼の物差しはずれてるので、本当は結構いろいろできるはず。
花織はささやかなことをたくさん教わればいいし、たくさんしてもらえればいいと思います。

ゲストとして『時を司る魔人』にも少し出てきてもらいました。
300字SSポスカラリー参加作「時を欺く」「時を手放す」の少し未来の時間軸です。






【参加イベントと頒布数】
※数字の話










2018/1/21 第二回文学フリマ京都 26
2018/5/20 関西コミティア52 3
2018/5/20 第四回 文学フリマ金沢 委託 0
2018/5/20 第二回 静岡文学マルシェ 委託 0
2018/7/16 テキレボ7 35
2018/9/9 第六回文学フリマ大阪 22
2018/10/7 尼崎文学だらけ 8
2018/11/25 第二十七回文フリ東京 14
108


直接参加6、委託参加2、と参加したイベントは少なめでした。
委託は、ろくに宣伝しないのと、前半に頒布0ダブルパンチでめげたので、しばらく見送り。
文フリ東京に日帰りできることが分かったので、遠征も視野に入れつつ来年の予定を組みたいと思います。
月曜日は休めないので、体力との兼ね合いになりますが……


●本ごとの頒布数

鍵が見つかりませんお月様。 13
魔界町住人録 6
嘘つきの再会は夜の檻で 8
50:50 9
魔術師のてのひら 10
夜とかんざし 18
あなたと見上げる星空は 19
かみさまの森 22
或る魔人の話 3


今年作った本を沢山手に取っていただけて嬉しかったです。
去年までの本もじわじわ貰われていく中で、未だ衰えぬ「鍵が見つかりませんお月様。」
やはりミステリを書こう。


新刊はいつもギリギリまで書いていてあまり告知もできないのですが、「かみさまの森」は初動が多くて驚きました。みなさんがどこで見たのか気になる。


「嘘つきの再会は夜の檻で」は自分でいうのもなんだけど、本当におすすめなので、2019年はもっと推して行きたいと思います。


なお、これまで作った本は、すべてBOOTHにて通販受付しております。
イベントではなかなか会うのが難しい方もいると思いますので、ぜひご利用ください。
 BOOTH 眠る樹海堂(https://sleeping-tosaoca.booth.pm/



【2018年よかったこと】
・新刊を4さつ出した。えらい。
・アンソロジーに参加できた。ありがとうございます。
・遠くのイベントまで行けた。がんばった。


【2019年の目標】
・ミステリの本を一冊は出す。
・試し読みを出している長編のうち、どちらかを書き上げる。
 (「探偵とフェアリーテイル」「王座のサクリファイス」)
・もっと本を読む。

以上

2019年も自分なりにゆるくがんばります。
よろしくお願いします。



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2019/01/01 02:17 | Comments(0) | 雑記
「かけ算の順序問題」について思うこと

 

 たびたび議論の対象になっている、「かけ算の順序問題」について、私が日頃思っていることを書きます。

 前提として、私は算数数学の研究者というわけではなく、今から言うことはとりとめのない素人考えの一部に過ぎません。ですから、専門的な話や役に立つことが言えるわけではありません。ご了承ください。

 

 

 

 はじめに、立場を明確にしておきますね。

 私は「小学校の文章題において『かけ算の順序』を重視して教えること」に賛成です。

 まずは、今から扱う「かけ算の順序問題」とは何かを確認します。

 「かけ算の順序問題」とは、算数の文章題で式をたてるときに、かけられる数とかける数を入れ替えて書くのは間違いか、というものです。かけ算の順序を重視することに賛成する人と反対する人が、日夜意見をぶつけ合っているわけです。

 これだけではわかりづらいので、以下の例題2つを使って考えます。

 

(例題1)りんごが1皿に3こずつのっています。皿は4まいあります。りんごは全部で何こあるでしょう。

(例題2)皿が4まいあります。それぞれにりんごが3こずつのっています。りんごは全部で何こあるでしょう。

 

 2つの問題を読んで、りんごとお皿を想像してみてください。おそらく最後には、同じ図が浮かんだと思います。(下図は○をりんごとします)

 

○○○ ○○○ ○○○ ○○○ 

 

 イメージできたところで式を立ててみます。

 

(1の式)3×4=12

(2の式)3×4=12

 

ここで疑問に思った人がいるかもしれません。(2の式)は4×3じゃないの?

それに対して、『4×3では駄目だ』というのが「かけ算の順序重視」賛成派で、『4×3でもよい』というのが反対派です。

 つまり私は、『4×3では駄目だ』と主張しているわけです。

 

 

 そもそも「かけ算の順序問題」の議論には、すれ違いがあると思うのです。すれ違いが起こった原因はいくつもあります。

 

 一つ目の原因は、「かけ算の順序を重視」は「かけ算の交換法則の軽視」であるという誤解です。

 かけ算の順序を重視している側は、決して『3×4≠4×3』と言っているわけではありません。主張に関係なく『3×4=4×3』であり、これは覆りません。

 つまり、かけ算の順序を重視する教育は、数学の原理を無視しているわけではないのです。

 

 二つ目の原因は、教師への誤解です。

 かけ算の順序問題でしばしば引き合いに出されるのは、それを教える側の理解度です。テストの模範解答と全く同じではない、という理由で機械的にバツをつけているのではと疑われることが少なくありません。

 しかし、これは違います。

 児童の解答が模範解答と違っていたとき、教師が次に考えるのは『この児童はどこまで理解できているのか』です。

 (例題2)に対して4×3の式をたてた児童は、問題の意味が理解できていないことが多いのです。勿論、『皿に一個ずつりんごを配る施行を3回繰り返す』という意味でこの式をたてた児童もいるでしょう。『3×4=4×3』だから4×3と書く児童もいると思います。式からその意図を探ることはできません。

 例えば、図を書かせてみれば理解度がはかれます。りんごを1皿に4つ乗せる、そもそも図が書けない児童だっています。

 かけ算の問題が解ける児童には、2パターンあります。問題を読んで状況を正しくイメージできる児童と、問題に出てきた数字を機械的に式に当てはめている児童です。

 教師は、4×3の式から、後者の可能性を考慮しているのです。

 

(勿論、何事にも例外はありますので、教師の無知で嫌な思いをしたという方の経験談を否定するわけではありません。)

 

 

 三つ目の原因は、この議論をしている我々が、かけ算ができる大人であるという点です。

 この議論をしている人の中に、かけ算を使った問題が解けないという人はおそらくいないでしょう。最低でも義務教育で学ぶかけ算については理解できているはずです。xyを用いる抽象的な問題も解ける人からすれば、かけ算の順序に意味があるなんてナンセンスだと感じても仕方ありません。

 しかし、「かけ算の順序問題」は小学校教育についての話です。かけ算をはじめて習う子どもと、義務教育を終えた大人では話が変わってきます。

 大人から見るかけ算は、かけ算以外の何ものでもありません。しかし、小学生がはじめて習うかけ算は、たし算の延長にあります。例題で考えると、りんごが3こと3こと3こと3こなので、3+++3。これを3×4と表記する、かけ算はここからはじまります。

 次に、(1つ分の数)×(いくつ分)と考えます。

1皿分のりんごは3こで、それが4皿分なので、3×4。

 そして、(いくつ分)を(何倍)ということを学びます。ここでようやく、分離量だけでなく、連続量をもとめるときにも、かけ算を使えるようになり、かけ算は、(1つ分の数)×(何倍)と変化します。 こうした過程を経て、子どもたちにとってのかけ算は『たし算の延長』から徐々に『かけ算』になっていきます。

 『○○の何倍をもとめるから、かけ算を使う』と考えれば、やはり例題の式は、3×4になるはずです。3この4倍だから3×4。4倍の3ことは言わないでしょうから。

 

 

 以上、「かけ算の順序問題」が起こる3つの原因を挙げましたが、やはり私は「かけ算の順序重視」は間違いであるとは思えません。

 小学校では、どんな場面でかけ算を使うのか判断する力をこれから育てなくてはなりません。できるだけ混乱がないように、理解しやすいように、と考えれば、子どもたちにとってかけ算の順序は必要なものだと思えるのです。

 

 蛇足ですが、義務教育を終えた大人は、好きにすればいいと思います。何なら、かけ算だけでなく、求差の引き算の順序を無視したって。

 結局は、発達段階に応じた学びやすさの問題なのですから、最低限の数学を知っている我々には必要ないのです。


2017/06/25 21:01 | Comments(0) | 雑記

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